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「アウトドアが好きだ」
と公言しているにも関わらず
寝袋で寝るのを大の苦手としている。
理由は
とにかく狭くて動きにくいからだ。
季節に関わらず
普段は掛け布団無しか
使ったとしても両手足を出さないと寝られない。
両手足が解放されていないと
気が狂いそうになるのだ。
「閉所恐怖症」の名称は良く聞くが
自分もその類いなのかもしれないと
以前から疑っている。
5年ぶりだろうか
久しぶりにLCCを利用した。
搭乗してすぐに
「発狂するかもしれない」
そんな恐怖に包まれる。
前列との間隔の狭さ。
身動きが取れない。
分かっていたはずだった。
かつては1時間程度を経験済みだが
今回はその倍の2時間を要するフライトだ。
足も容易に動かせない姿勢で
耐えられる自信は無い。
「狭い」という意識から
何とか気をそらさねばならぬ。
俺も男だ。
せっかくだしCAさんでも見ていよう。
しかし
・・どうもタイプではない。
外の景色で気を紛らわそう。
・・夜の闇だ。
そうだ
こんな時の為に
本を持参している。
・・乱気流で酔いそうではないか。
そんな事を繰り返しているうちに
目的地に着陸。
事無きを得た。
と言うことは
自分の「閉所恐怖症」の類いというのは
思い込みだったという事か。
そうだとすると
やはり思い込みというものは
良くも悪くも作用する。
もっと自在にコントロールする術を
身につけねばならぬ。