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引越しの荷ほどきをしていると
10年以上も触らずにいたMDが大量に出てきた。
今まで処分できずに
箱の中に無造作にしまっていたようだ。
このご時世
カセットテープに続いてミニディスクまでもが
早くも「化石」となってしまったのは何とも寂しい事である。
せっかくなので
この機会に整理することにした。
幸いにもMDデッキは持っている。
録音内容によっては処分することに決めた。
ラベルの貼っていないものが多い。
一体何を録音しているのか。
MDをデッキに差し込み
恐る恐る再生ボタンを押す。
すると
賑やかな音楽が流れ始め
「時刻は4時を回りましたー!
ここからは私フジケンがお届けする、〜〜〜」
10年以上も前の
自分がDJをしていたラジオ番組の同録ではないか。
聴いていて
懐かしいやら恥ずかしいやら。
それにしても
なんと軽薄なしゃべりであろうか。
しかも超早口である。
これが本当に自分のしゃべりなのか疑いたくなる。
「話し方」や「読み方」には
その人の性格が出やすい。
だからこそ
スピーカーから聞こえてくる自分の声を認めたくなかった。
10年前の自分。
技術的にも人間的にも
なんと幼いことか。
当時
10年後の自分にそんな事を言われるとは
これっぽっちも思っていなかった。
ましてや
ラジオDJやイベントMCを無期限休業し
ナレーターを生業にしているとは
夢にも思うまい。
何はともあれ懐かしい限りである。
当時を振り返ると
何事にもなりふり構わず全力で事に当たっていたのを思い出す。
今でもその姿勢は変わらない。
今から10年後
現在の自分のナレーションを聴いて
「技術的にも人間的にも
なんと幼いことか」
そう思わせてやるとしよう。



