「プロフィール→コチラ」
「ボイスサンプル→コチラ」
「連絡先→na.fujiken@gmail.com」
発声について考えていると
懐かしく楽しい思い出が蘇ってきた。
ハイキングや山登りをしている途中
谷あいで「ヤッホー」と叫んだら
山彦という妖怪が同じセリフを叫び返してくるアレだ。
でも
そう考えたらとても気味が悪い。
大昔は『反響』という物理学的な事象とは知らずに
不思議な出来事と捉えていたに違いない。
だからこそ
「山の神」だったり「妖怪」や「精霊」といった物の仕業と考えたのだろう。
自分がまだ子供の頃
山に入って谷あいを見つけては「ヤッホー」と叫んだものだ。
当時、そんな子供達がたくさんいた。
見晴らしの良い場所で普段あまり出さない大声を出し
スカッと気分爽快だったのを覚えている。
振り返れば
幼少の頃から多くのストレスを抱えていた自分は・・
おっと、深入りは禁物である。
『やまびこ』を楽しんでいる子供達を見なくなったのは
いつ頃からだろう。
このご時世
そもそも『やまびこ』を知らないのだろうか。
ただ単に恥ずかしいのか。
他の登山者に迷惑がかかるかもしれないという
子供ながらの気遣いなのか。
とにかく
無邪気に「自然」と触れ合う子供たちを見る機会が減ったことは
なんだか寂しく思うのだ。
もしどこかで『山彦』と遊んでいる子供と出会ったなら
その時は遠くまで届く叫び方を教えてあげたいものである。



