ボイスサンプル
出演作品リスト
プロフィール
お問い合わせ

不思議な体験

1.18.2018

雑文

t f B! P L
「プロフィール→コチラ
「ボイスサンプル→コチラ
「連絡先→na.fujiken@gmail.com




先ほど、一人で夜道を歩いていると
後ろから小走りで来た人に抜かされた。

抜かされる時に、ふとその人物を見遣ると
ボサボサの長髪で背が低く、初老の女性のように感じた。

背が少し曲がっており
足取りもしっかりしたものではなかったから
勝手に初老と思い込んだだけかもしれないが。



それはともかく
その女性は自分を抜くやいなや、小走りをやめ
わざわざ目の前を同じ歩調で歩き出したのだ。

女性と自分との距離は1mも離れていない。



これはさすがに気分が良いものではない。


そう思ったとたん
その女性は履いているズボンを
両手でグッと一気に腰まで引き上げた。

小走りをしたせいで
少しズボンがずっていたのだろうか。


その動作も自分の1mに満たない眼前で行われた。


無神経にもほどがあるではないか。


こうなったら自分が歩調を変えて距離を置くか
または抜き去るかしかない。

そう思った途端
その初老らしき女性は、また小走りで進んでいった。


進んでいったのだが
少し先でまた歩き始めたのだ。


今度は歩速がさっきより遅いようで
自分は普通に歩いているのだが
その女性との距離がみるみる縮まっていく。


なんだか嫌な予感しかしない。

そう思いながらも
自分の歩速はそのままに
その女性を抜いた。


そして
何気なく後ろを振り返ると・・




女性が居ないのだ。

見回しても
辺りに人の気配はない。



・・もう、嫌な予感しかしない。




[ナレーション]お問い合わせフォーム

名前

メール *

メッセージ *

▶︎最新情報はX(旧Twitter)で!

過去の記事

QooQ