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明日は早くも「ひな祭り」。
特に娘がいるなら必須の行事である。
ひな祭りを家庭で厳かに催すのも良いだろうが
今年の３月３日は土曜である。
せっかくなので
いつもと違った「ひな祭り」を体験してみてはどうだろう。
オススメは
和歌山県和歌山市加太にある『淡嶋神社』（あわしまじんじゃ）。
目と鼻の先に海が広がるこの神社には
本殿などに所狭しと人形が並んでいる。
その光景は圧巻としか言いようがなく
ぜひ一度足を運んで、肌で感じて欲しいと思う。
神社に置かれている人形は
その多くが供養を目的として
日本各地からこの神社へ送られてくるのだとか。
そんな、人形に所縁のあるこの神社だからこそ
味わい深い「ひな祭り」を体験する事ができるのである。
さて
そもそも現在の「ひな祭り」の趣旨は
我が子に対し、健やかに成長して欲しいという願いを人形に込めるもの。
淡嶋神社では
当日「雛流しの神事」が執り行われる。
願い事が書かれた人形を船に乗せ
海へ流すというもの。
女性の願いが込められた人形であふれんばかりの船は、沖を目指し
観念上の「神の国」へと進んで行く。
それぞれの思いを胸に
船をじっと見つめる参拝者たち。
そんな、とても厳かな神事なのである。
ちなみに
男性でもこの神社へ行く価値はある。
まず
この神社のご利益としては「病気平癒」だ。
「え？そんなん家内安全とか交通安全とかと一緒で
どこの神社でもご利益あるやん。」
そう思われるだろう。
しかし、この神社は特別なのだ。
その理由は
祭神が『少彦名命（すくなひこなのみこと）』という事。
なかなか目にする事のない神なので
知っている人は少ないかもしれない。
現在、少彦名命は「医薬の神」として崇敬されており
メインで祀られている事が少ないので
願いを聞いてもらえる絶好の機会となる。
さらに、古代史愛好者の観点から言わせてもらうと
この少彦名命の霊力は、日本の神の中でも最上位級ということ。
（マニアックな話になるので詳述は避ける）
だからこそ
他の神社よりも病気平癒のご利益を期待できると思うのである。
歳を重ねると色々と体にガタがくるもの。
「これからも末長く我が子の成長を見守れるよういつまでも健康な体で〜云々」
などなどお願いしてみる価値は大いにある。
さらに続けると
淡嶋神社の短い参道に商店が並ぶが
そこで「しらす丼」が食べられるのだ。
これが超うまい！
しかも、しらすの量・・・。
男が挑むにはもってこいの量である。
インスタにも映えることだろう。
商店の外にテーブルと椅子が置いてあって
店内でも外でも食べる事ができる。
神社のすぐ横が海なので
潮風を受けながら食べる「しらす丼」は格別である。
天気の良い日はなおさらだ。
優しく美しい伝統行事『ひな祭り』。
いつもと違った趣向も、味わってみたい。