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先日の「女性は（土俵から）降りてください」発言が
物議を醸している。
今朝の情報番組でも
「女性差別のしきたり」「人命第一」などと
相変わらず極論が交わされていた。
そもそもの問題は
相撲での「女人禁制」である。
神事と捉えた相撲だからこそ女人禁制であるというならば
それは間違っている。
なぜなら
古代日本より神事に関わるのは「女人＝巫女」だったからだ。
どちらかというと
神事は「男」の方が蚊帳の外だったはずである。
相撲に関する女人禁制は
男尊女卑から生まれた近代的な発想なのではないだろうか。
では
修験道に所縁のある山々の女人禁制はどう説明するのか。
簡単に言うと
修験道での「山」は女性の属性を持つものであり
そこに女性が入ると「山」が嫉妬し
災いをもたらすという思想から生まれたものなのだ。
「女人禁制」と一概に言うけれど
その起源は様々で
決して一括りに議論するべきではないと思う。
今回の問題となった土俵上の救助映像を見るにつけ
そんな人数が土俵に上がってどうすんの？って感じるし
さらに土俵上の外縁部で女性が二人で手を取り合いながらウロウロしている姿を見たら
土俵でなくとも「どいてください」と言われそうではないか。
優先順位として
単純に『人命＞しきたり』で良いと思う。
女人禁制だとしても人命救助に性別は問わないが
不必要にしきたりを犯さない。
これでいいのではないか？
例えば
女風呂の更衣室で、多くの女性が着替えの最中に誰かが倒れたとしよう。
そこに男性の医者が入って来て倒れた女性を診るのは仕方がないこと。
その場の診察以外の雑用などは女性で対応すればよく
他の男性までもが女性の更衣室にぞろぞろ入ってくるのはおかしいという事。
人間が生きる社会では
「人命」も大事だし「しきたり」も大事。
どちらを取るかではないと思うのである。
