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雨だからこそ
観たくなる花がある。
濡れて、さらに情緒的に感じる花は
そう多くないのではないだろうか。
紫陽花の名所は各地にあるが
どこも見物客が多く、花を愛でる間も無く疲弊してしまう。
人混みが苦手な自分としては
そういう場所はなるべく避けたいところ。
今日、偶然に訪れた場所で
満開の紫陽花を独り占めしてしまった。
こんな幸運はなかなか無い。
『道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢』である。
神戸フルーツ・フラワーパークが道の駅になってから、初めて訪れた。
最後に訪れたのはプール施設を建設中の時だったので
かれこれ16、17年前になるだろうか。
色々なワインが販売されていて
試飲だけで酔っ払ってしまう幸せな場所だったが
今はもう、その施設は無くなっていた。
自分の記憶と大きく様変わりしてしいたが
平日にもかかわらず、ショップや飲食施設は賑わっていた。
ぐるっと施設を周遊しようと
雨の中を散歩をしていると、ひときわ目を引く花が。
紫陽花である。
こんなに大量の白い紫陽花を観たのは初めてだった。
| 赤と青の紫陽花も |
平日で雨が降っていたからなのか
辺りに人気はない。
しばらくの時間、立ち尽くす。
この施設で、かつて販売されていたワインを片手に
目の前の紫陽花を観れたら最高だったろうな、と感慨に耽りながら
名残惜しくもこの場をあとにした。
今が見頃の紫陽花。
メジャー施設なのに、穴場かもしれないのである。



