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蓋を開ければ
一年前に詰め込んだままの姿である。
そりゃそうだ。
引越が完了したにも関わらず
いくつものダンボールは未開封のまま積みっぱなしだった。
一年発起、もとい、一念発起。
その荷物を片付ける事にした。
今やっておけば、年末大掃除をサボることができるだろうという
ズボラな考えでは決して・・ない。
勇んで荷物の入ったダンボールを開封。
目に懐かしく物思いにふけるものだから
なかなか進まない。
とにかく中身を出してダンボールを潰す。
しばらく経って
辺りを見回し愕然とした。
取り出した荷物をしまう場所がない。
・・どこにもない。
ダンボールに詰め込んだままの方が片付いていたと悟るも
時すでに遅し。
「さて、、、この続きは明日やるとしよう」
と思いつつ、そのまま日を重ねていくだろうことは
容易に想像できてしまう。
これは小学生だった頃の
夏休みの宿題に取り組む姿勢と全く同じ。
そういうところが
オッサンになった今も変わらないから面白い。
は〜・・。明日が来なければいい。
そう切に願うのである。



