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畏れる心

8.17.2017

雑文

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かつて日本の古代(縄文〜平安時代後期)では
落雷は「祟り」と捉えられていた。

例えば
天神さんとして親しまれている『菅原道真』(すがわらのみちざね)は
かつて京の都を恐怖のどん底に落としいれた祟り神である。

政争で敗れた道真は
都から九州の太宰府に左遷され
そこで憤死したと伝えられる。

その死後
京の都で次々に異変が勃発。

道真の左遷に関与した人物が変死していく。

そして極めつけは
都の「清涼殿(せいりょうでん)」落雷だ。

朝廷要人に多数の死者を出す。

この一連の出来事をもって
北野天満宮(京都)を建立し
菅原道真の祟りを鎮めたのだ。

これが天神信仰となっていく。

後に学問の神へと変わっていくのは
道真が常人以上の知力があったとされる為だ。


かつて日本人にとって
祟りは生死に関わることだった。

故に荒ぶる『菅原道真』を鎮める為
現代に至っても
毎年各地で『天神祭り』が執り行われているのだ。

祭りの本質を忘れてはならない。



日が暮れて以降
北摂方面(摂津地方北部)の雲に稲妻が幾度となく走る。

山間の地形では
不安定な天候が続いているようだ。

その光景を見ながら
美しいとも恐れ多いとも感じながら。


今夜の馳走は
スーパーで買った「ハラミ」である。

酒のアテに
プチ焼肉と洒落込む。

至福のひと時を楽しんだ後
思いがけない症状が出た。

「しゃっくり」が止まらないのだ。


我が横隔膜を何者かが執拗に刺激する。
数十分経ってもおさまらない。


これは、もしや祟りではないのか。
牛の横隔膜を焼いて食べまくったのが
神の怒りに触れたのか。

このご時世に
食べられた牛がそんなに怒る訳はないと思うが
思い返せば天神さんの境内には
必ず「牛」が祀られているのを思い出す。


「ハラミ」との関連性は分からぬが
明日以降、ひとまず「大阪天満宮」の近くを通る際は
心を込めて参拝しようと思わずにはいられない。

これが『日本人の心』であると納得しながら。


あなかしこ。


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