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昨晩から窓を全開にしている。
大阪も
いっときに比べると
随分と気温が正常に戻りつつあるようだ。
今朝から部屋に
良い風が入ってくる。
ふと
ベランダから聞きなれない鳥の声がするので
カーテンをそっと開けてみた。
すると鳩よりも少し小さめの鳥が
ベランダのフェンスに留まっている。
覗いた時にカーテンが揺れたからだろうか
すぐに飛んで行ってしまった。
それにしても
綺麗な鳴き声。
どこぞの野鳥だろうが
滅多にない事なので
朝から気分が良い。
それから時が経つにつれ
「野鳥がベランダに現れたのは
もしや吉兆ではなかろうか。
今日は何か良い事があるかもしれない」
そんな思いが頭をよぎる。
ところが
特に何事もなく夜を迎える。
鳥のことはすっかり忘れた頃
今夜の酒のアテの為に
台所で大根をひたすら摺りおろす。
辛味が多いせいか
大根のエキスで手が焼けるように痛い。
いつもはそんな事ないのに。
そして
トリ肉を使った料理が今夜のおかず。
もりもり食べる。
何も思い残すことなく一日を終えれそうである。
振り返ってみれば
今日は特に何も良いことは起きなかった。
代わりに
その反対の出来事はあった。
・大根おろしで手が未だに痛い
・プロ野球中継とサッカー中継を見逃した
・２１年間通った大津パルコが
今日で閉店。
大した事ないようだが
自分にとってはダメージが大きいのだ。
待てよ。
吉兆を予感させてくれたのは野鳥だった。
にも関わらず
今夜のおかずにトリを食ってしまった。
もし
牛か豚をチョイスしていれば
違った結果になったのではなかろうか。
・・なんたる事。
そんな些細な思いを抱きながら
８月の晦日を終えようとしている。
