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この時期になると
もうランベンダー畑に花はない。
そんな状況の中
数カ所にポツポツと咲き残っていた。
そのごくわずかなラベンダーが
ほのかに香るというのだが
自分には全く匂わない。
特に鼻が詰まっている訳ではないのにだ。
自分だけ匂えないのは悔しい。
嗅覚オンチのレッテルを貼られるのも嫌だ。
そんな不安を覚えていると
米粒大のラベンダーの花びらが一枚落ちていたので
手のひらに乗せ
鼻を近づけて嗅いでみた。
しかし
何も匂わない。
ふと手のひらを見たら
乗っているはずの花びらが無い。
消えている。
落としてしまった。
拾ってもう一度挑戦だ。
すると周りで大爆笑が起こっている。
なんだ
何がそんなにおかしい。
その状況を冷静に考察してみた。
理由がわかった。
吸引したのだ。
恥ずかしい。
泣きたい。
すぐに体から出て行って欲しい。
しかし
時すでに遅しだ。
数時間が経った今でも
まだ心の整理はついていない。
明日
体臭がラベンダーの匂いになる事を祈りつつ
今日を終えるとしよう。
もし、それが叶ったなら
また吸引してもいいぞ。
しかし、だ。
自分の印象ではラベンダーの匂い
トイレの消臭剤のイメージが・・・あるんだな。



