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今月末に転居予定。
その為
引越業者の営業担当が我が家にやって来た。
見た目が若い好青年である。
とにかく笑顔が素敵。
営業マンなだけあって
身振り手振りや話の進行順序も申し分ない。
若いのに
なかなかに好印象な営業をするものだ。
しかし
気になる点がある。
声が・・高い。
高いというより
その音域をうまく活用している。
分かりやすく言うと
ジャパネットかたかの前社長のような感じである。
家の中の荷物を確認してもらい
いよいよ見積もりを提示される時がきた。
さて
ここからが本番である。
そんじょそこらの営業パターンなら
こっちもやすやすと首を縦には振らないぞな。
どんな交渉になるか楽しみで仕方がないぞな。
見積もり用紙を提示された。
金額が目に飛び込んでくる。
お高い。
それでは全く話になりませぬ。
その旨を伝えた。
さてどう出る営業マン。
すかさず彼がこう言う。
「なるほど!やっぱり金額高いですよねゴニョゴニョ△※×○□・・」
なんと
発言の後半から声が小さくなり
最後は何を言っているのか聞き取れない。
それに伴って
身振り手振りもだんだんと弱腰に。
まて
まっておくれ。
そんなに弱くならないでちょうだい。
値切るなんて事はしないから。
彼の見事な作戦であり
役者ぶりである。
その手法
ナレーションの仕事で応用させていただく事にしよう。
その後
無事に見積もり交渉はまとまり
素敵な笑顔で営業マンは帰って行った。
あとは引越に向けて準備を進めるのみ。
何はともあれ
付加価値を持った営業担当に
大変満足させられた一日だった。
よきかな。よきかな。
(writing by 関西 大阪 男性ナレーター 藤岡健一郎)



