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声の高低が持つ効果

9.10.2017

t f B! P L
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今月末に転居予定。

その為
引越業者の営業担当が我が家にやって来た。


見た目が若い好青年である。
とにかく笑顔が素敵。

営業マンなだけあって
身振り手振りや話の進行順序も申し分ない。

若いのに
なかなかに好印象な営業をするものだ。

しかし
気になる点がある。


声が・・高い。

高いというより
その音域をうまく活用している。

分かりやすく言うと
ジャパネットかたかの前社長のような感じである。



家の中の荷物を確認してもらい
いよいよ見積もりを提示される時がきた。

さて
ここからが本番である。

そんじょそこらの営業パターンなら
こっちもやすやすと首を縦には振らないぞな。

どんな交渉になるか楽しみで仕方がないぞな。


見積もり用紙を提示された。
金額が目に飛び込んでくる。

お高い。
それでは全く話になりませぬ。
その旨を伝えた。

さてどう出る営業マン。


すかさず彼がこう言う。

「なるほど!やっぱり金額高いですよねゴニョゴニョ△※×○□・・」

なんと
発言の後半から声が小さくなり
最後は何を言っているのか聞き取れない。

それに伴って
身振り手振りもだんだんと弱腰に。

まて
まっておくれ。
そんなに弱くならないでちょうだい。
値切るなんて事はしないから。

彼の見事な作戦であり
役者ぶりである。

その手法
ナレーションの仕事で応用させていただく事にしよう。



その後
無事に見積もり交渉はまとまり
素敵な笑顔で営業マンは帰って行った。

あとは引越に向けて準備を進めるのみ。

何はともあれ
付加価値を持った営業担当に
大変満足させられた一日だった。


よきかな。よきかな。



(writing by 関西 大阪 男性ナレーター 藤岡健一郎)

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