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市街地を歩いていた。
建物2階にエアコンを設置するのだろう。
その作業現場に出くわした。
長い梯子を壁にかけ
その先端に作業員がいる。
地上には相方がスタンバイし
補助している格好だ。
高所作業は危険である。
なんだか見ていてハラハラしてしまう。
と言いつつ
見入ってしまうのが人間の性というもの。
しばらく様子を伺っていると
上にいる作業員が下を向いて話し
下にいる作業員は上を向いて互いに話している。
当然のことだ。
しかしながら
その際の「発声」にどうしても耳がいってしまう。
声を扱う仕事の性である。
顎を引いて下に発声すると自分の標準トーンより低くなり
上を向いて発生すると逆に高いトーンになる。
そんな二人の標準トーンを想像しながら
その場を離れた。
自分の仕事に関連する事を探しながら
明日も歩を進めるのである。
(writing by 関西 大阪 男性ナレーター 藤岡健一郎)



