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昨日参詣した伊勢神宮で
目の醒めるような出来事があったのを思い出した。
境内に生える大木に
両手をついて瞑想している老人がいた。
きっと大木からパワーをもらっているのだろう。
パワースポットではよく見る光景で
なんの違和感もない。
だが、しばらくたっても
瞑想した老人は動こうとしない。
すると
待ちくたびれた様子の連れらしき人が
こんなことを言い放った。
『木に気を吸い取られるで』
ハッとした。
・・ダジャレにではない。
樹齢を重ねた大木に触れ
パワーをもらうというのは人間の勝手な言い分。
実は木が人間からパワーを吸い取っているかもしれないではないか。
そう考えると非常に面白い。
パワースポットでパワーを吸い取られるという発想
少なくとも自分は持ち合わせていなかった。
もしそうだとしても
そこに行った人間は癒されて帰っていくのだから
逆にパワーを吸い取られていたとて
Win-Winの関係ということになる。
吸い取られたパワーは
帰り道の参道にある飲食店で補充されるという段取りか。
見事な循環である。
そんな風にイメージを膨らませていると
自分の中のパワースポットの神秘性が失われてしまいそうで
何だか怖い。
『発想の転換』
思い込みや常識に支配されて生きている自分には
とても刺激的な出来事だったのである。



