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テレビを観ていると偶然目に止まった。
『叡王戦』のCMである。
2015年から始まった8大タイトル戦の一つだそうだが
将棋を嗜まない自分にとってはそんなに興味があるわけでもない。
にもかかわらず
CMの「叡王戦」対局会場に目が釘付けになってしまった。
【叡王戦 第二局 4月28日(土) 《宗像大社》 】
宗像大社(むなかたたいしゃ)は
関西では全くと言っていいほど馴染みがない。
しかし
九州地方では知らぬ人はいないほど
崇敬を集める神社である。
その証拠に
宗像市という地名にまでなっているほどなのだ。
同じ海の神として
その存在感は関西の住吉大社を凌ぐ勢いかもしれない。
「沖津宮」・「中津宮」・「辺津宮」
以上3つの宮を総称して宗像大社と呼ばれており
三人の海の女神をお祀りしている。
その一つ「沖津宮」のある沖ノ島が世界遺産に登録されたのが昨年のこと。
島自体がご神体で、古代からのしきたり「女人禁制」が今でも守られている。
しかし、この「女人禁制」が世界でも物議を醸し
女性を入島させない限り世界遺産に登録しないことを要求するなど
多くの反発を呼んだのだ。
そこで宗像大社が驚きの行動をとった。
それは、
『男性も入島禁止』にしたのだ。
ただし例外として
学術研究者や神社関係者の上陸は認める事とした。
いままでは
年に一回、日露戦争の戦没者を慰霊する「現地大祭」に
抽選で選ばれた200人(氏子ら含む)が入島を許されていた。
要するに
もともと「一年にたった男200人しか上陸できない島」なのだ。
それを今後は「無し」としたのだから
宗像大社の決断はなんとも潔いではないか。
これで女性差別は成立しなくなるというわけだ。
縄文時代より続く大陸との交易ルート最前線の立地にあり
弥生時代において最も栄えたであろう北部九州『宗像』。
沖ノ島において
その神秘性を堅守する神社側の姿勢に改めて感銘を受けた。
偶然目に止まった『叡王戦』のCM。
なんだか、無性に宗像大社へ行きたくなったのである。



