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窓を開けて車を走らせると
心地いい風が車内に。
気温が高くなる中
風はまだ冷たさを残している。
快適な気分で運転していると
半分開けた運転席の窓から何やら黒いものが入ってきた。
「もしや蜂ではあるまいな」
運転中に刺されたりしたら事故の元である。
黒いものの正体を早く確かめねばらぬ。
なんとなく自分の太もも辺りを見たとき
何かが視界に入った。
それも
ちょうど股間の辺りに黒いものがいる。
赤信号になったので再度確認すると
黒いものの正体は「二つ星てんとう虫」だった。
すくい取って手のひらに乗せて窓の外に逃がそうと思った途端
後部座席の方に逃げてしまった。
もうどこに行ったか確認するのも面倒なので
放っておくことにした。
きっとヤツはこのまま車内で熱せられて死んでしまうのだろう。
しかしそれも運命である。
この車に入ってきたのが運の尽きなのだ。
仕方がないので
そのまま車を走らせることにした。
しばらくして
また何気に下を見たときだった。
さっきの二つ星てんとう虫だろう
また股間の辺りにとまっているいるのだ。
そういえば１年以上前にも
走行中の車の窓から入ってきたカナブンが
同じように股間の辺りにとまったのを思い出す。
これは
いったい
なんだ。
