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イタダケナイ話

5.11.2018

雑文

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何度聞いても、イタダケナイ話である。



今日から岐阜県の長良川で鵜飼が始まった。

漁へ行く前に鵜を空腹状態にしておき
喉には紐をくくりつけ、獲物の鮎を飲み込ませないようにする。
そして、喉で止まった鮎を吐き出させる漁法。

いくら訓練を受けているとはいえ
「食べられへんのか〜い」という鵜の悲痛な声が聞こえてきそうである。

漁が終わった後に餌を与えるそうだが
鵜にとってはツライ話だろう。



それはさておき
日本書紀によると、この漁法は初代神武天皇の時代から存在していたらしく
古代から続く伝統の漁法らしい。

しかも、鵜飼で捕る鮎はクチバシで瞬殺されるため、新鮮で美味しいとのこと。
(鮎にクチバシの痕がついてるそう)

高価で貴重な為、市場では出回っていないそうだが
鵜匠と契約している観光旅館やホテルでは食べられるそうだ。



でも仮にね、個人的にね、その高価で貴重な鮎を目の前に出されたとしても
「鵜の喉まで入ったヤツだよね」と思ってしまうに違いないのだ。

気持ちよく、食べれられない・・かもしれない。

飽食の時代にどっぷり浸かって生きているオッサンの、贅沢な発想でしかないのだが。



どちらにしろ
鵜にとってもオッサンにとっても、イタダケナイ話なのである。



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