「プロフィール→コチラ」
「ボイスサンプル→コチラ」
「仕事のお問合せ先→na.fujiken@gmail.com」
大雨警報が発令されていた午前中
ナレーション収録現場へ向かうため
傘をさしながら国道沿いの歩道を歩いていた。
車の通りは多い。
皆、水しぶきをあげながら走っている。
大型トラックが自分の横を走り過ぎて行ったその時
路肩沿いに溜まった雨水を容赦なく歩道へ跳ね上げた。
自分のすぐ前を歩いていた人が「うわ!」と叫ぶ。
もちろん、そのトラックはアニメやドラマのように停車させ
降りて謝罪なんてことがあるはずもなく
何事も無かったかのように走り去って行った。
その後
通り過ぎていくトラックや乗用車を注意深く観察していると
先のトラックのように歩行者お構いなしに水を歩道に跳ね上げる車もいれば
歩行者の横を通り過ぎる際には減速して水が跳ねないように気を配る車も。
「人間性」というものは
どこからでもにじみ出るものだと、つくづく感じる。
特に車は
人が操るため、モロに反映されるから面白い。
人間観察ならぬ車観察である。
気がつけば、大雨でズボンと靴はビチョビチョに。
これならいっその事
車の跳ね上げた水を浴びた方がネタになって面白いではないか。
そんな淡い期待を抱くも
何事もなく、無事に、収録現場へ到着したのである。



